2020年大晦日まであと12日のコラム コロナと芸能
なんか最近クソ寒いですね。
コロナと芸術
舞台で人前に立ってやるタイプの芸術は皆、このコロナの影響で生の舞台をすることができずになかなか大変になっています。尺八の先生たちも特にこの4月5月あたりは仕事がなくなって暇で暇で仕方ないという人も多かったようです。こういうとき僕のような大手のサラリーマンは気が楽といえば楽ですね。まあこれも程度の問題で、バリューを継続的に出さなきゃいけないとは思いますが。
では舞台仕事がなくなった人がなにしているかというと、インターネット上でいろいろと活動を始めています。今回は僕の得意分野(?)である尺八と能楽を取り上げてみたいと思います。
尺八のケース
川村葵山先生は隙間時間を見てよくYoutubeに投稿してます。緊急事態宣言が出た時期にはめちゃくちゃ投稿していました。
尺八は一般にどういうものか知られていない楽器ですので良い取り組みですよね。特に川村葵山先生みたいなプロがやれば当然高いレベルのものができるので、尺八ってこんなにできるんだって驚く人や、ちょっとやってみたい!って人も増えるはずです。てか実際ちょっとやってみたいとレッスンを受けに来る人が増えているそうです。(実は僕も部分的にそう)
いいですよね。尺八は自在の強弱や響き、細かい技法が特徴です。「尺八は歌う」と表現する方がいますが、まさにそれを体現しているのではないでしょうか?
てかこういうのが無料で見られてしまうのなんかヤバくないですか?
尺八界の若手実力者グループ「The Shakuhachi 5」新プロジェクト! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
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能楽のケース
こんな記事書いてたんですね。『羽衣』という演目について語ってます。興味ありましたらちょっと読んでみてください。
能楽はなかなかコストがかかる芸術です。地謡、狂言方、囃子方、、一演目やるのに十名以上の演者がいます。なので普通の状況下であればインターネットでの配信などは全く考えられなかったのですが、やはり昨今の状況になり多くが公開されています。
こちらの演目は『巴』です。この演目についてはなかなか僕の好きな演目ですので、そのうち解説記事でも書こうかなあと思っています。もしよろしかったら謡(スクリプト)を観ながら見てみてください。
http://www.syuneikai.net/tomoe.htm
やはり社会人になるとなかなか時間を合わせて能楽堂に行って、というのが難しいので、こうやって配信していただけるといつでも気軽に見れて助かりますね。しかも良いシーンがあれば何度も見返すことができるので何度も味わえますし。これも無料で見れるレベルのクオリティじゃないですし、何かしらの形でこの取り組みを支援する枠組みがあると良いんですけどね~、っていうか毎回正面・脇正面・中正面チケットに加えて配信チケット作ってくれませんかね?
アフターコロナに向けて
そういうわけで基本出不精な僕にとっては配信って形式は非常にありがたいですし、舞台芸術のオプション一つになっていくんじゃないかなと思います。っていうかしてください。(他力本願)
FGOで巴御前が実装されたとき、あ薙刀じゃないんだってなりました。平家物語には特に記述はないそうなので後代のイメージ付けではありますが、巴御前=薙刀のイメージが広がって、薙刀には「巴型」「静形」などと呼ばれる形状があるそうです。