2020年大晦日まであと18日のコラム 日光の話 後編
今回はスーパー銭湯で書いています。奥日光エリア編です。
奥日光エリア
東照宮を過ぎて車でしばらく奥へと向かうと、やがて高地へと続くいろは坂に至ります。
修学旅行のバスの運転手泣かせなぐねぐねのヘアピンカーブが続きます。このいろは坂は紅葉が見どころです。運転手は運転に忙しくてチラチラ見てる余裕はないですが、同乗者はずっと外を眺めていられます。ちなみに僕はいろは坂を登っている時に鹿にダイレクトアタックされたことがあります。
紅葉のタイミングはぜひ事前にチェックしましょう。とはいえ、大まかにいって奥日光→いろは坂→東照宮と紅葉が降りていくので、普通は一瞬で過ぎていってしまう紅葉も秋に行けばどかしらで見頃になっているというのが日光の良いところでもあります。
いろは坂を登ると、日光・男体山の噴火でできたカルデラ湖である中禅寺湖が見えます。山の天気は変わりやすいですし、よく霧がかっています。晴れた日は湖向こうの山間が見えてなかなか珍しく美しい景色が見えます。
アヒルボートに乗ることができます。昔男4人で乗った時には沈みかけた上に霧の中で迷いかけてあやうく中禅寺湖のもずくとなるところでした。
毎年アヒルボートレースやってるらしいので、人生で一度は参加したいです。
- イタリア大使館別荘記念公園
奥日光は明治期より別荘地として知られ、それは日本に駐在していた外国人も同様でした。夏には多くの外交官が日光に避暑に訪れ、外務省が奥日光に移るとか言われていたらしいですよ。
なかでも湖畔にあるイタリア大使の別荘は栃木県が買い上げ、公開されています。綺麗な洋風の別荘建築で、中禅寺湖を眺めるには絶好のスポットですよ。
入るのも200円ぐらいだったはず。近場にはイギリス大使館別荘もあります。一押し超おすすめです。ぜひ訪れてください。
背中で語る人。
言わずと知れた奥日光で最も有名なスポットです。日本三名瀑で国の名勝です。中禅寺湖から97mもの落差で流れ落ちる湖水が力強い滝を作り上げています。
個人的には一回ぐらいは見ておいて損はないと思います。ただなんか遠くから見るだけで千円近く取られた気がします。時期には凄く混みますし。う〜ん。
- 竜頭の滝
中禅寺湖からさらに奥に進んでいくと、竜頭の滝があります。華厳の滝が圧倒的な落差で魅せるのに対し、竜頭の滝はまさに龍のように急流ながら多段に落ちていくのが特徴です。
こちらは竜頭の滝下部。
滝が二股に分かれています。双頭ですね。
ここからこの多段の滝を横目に歩いて登ることができます。
そして上から見るとこんな感じ。かなり水の勢いがあり、常に白波が立っています。僕はこちらからの景色の方が好きです。
竜頭の滝はなによりも無料ですし、この紅葉と白波のグラデーションはサイコーですね。通好みのスポットで、超おすすめです。
- 戦場ヶ原
さらに奥に進んでみると、日本有数の湿地である戦場ヶ原があります。
日光の紅葉は奥日光から始まると書きましたが、最も早いのはこの戦場ヶ原の「草紅葉」です。一面に生える低草木が一斉に紅葉することで、この写真のように地面が燃え上がるように見えるんですね。この時期は通常の紅葉より若干早いのであまり観光客には知られていないものですが、これもまた狙って訪れて、ぜひ戦場ヶ原の中を歩いてみてほしいです。人もまばらな中、一面の草紅葉はまさに国木田独歩が語るような、日本で既に失われた原野を歩いている気分になります。
冬の戦場ヶ原もおすすめです。モンスターハンターの雪山フィールドのスーパーハイビジョンみたいですね。春夏秋冬、いつ訪れても異なる顔を見せてくれるのが戦場ヶ原です。
- 湯滝
戦場ヶ原をすぎると湯ノ湖があり、そこから流れ落ちる湖水で形成される湯滝があります。
こちらの特徴は何と言ってもその近さです。ちなみにここで鮎も食べられます。
わかりますこれ?上から見た滝で、真っ逆さまに落ちるところを間近で見ることもできます。
上の写真のすぐ逆側が湯ノ湖。
きました真打!日光エリアの最も奥地、奥日光湯元温泉です。こちら硫黄臭の強い白濁温泉で、まさに温泉らしい温泉です。
もう何も語ることはない!訪れてくれ。ちなみに僕は毎月のように行ってました。
奥日光にはまだまだ魅力があります。温泉や自然の風景を楽しむだけじゃなくて、男体山で登山したり、中禅寺湖で釣りをしたり、奥日光二荒山神社にお参りをしたり、もうなんでもありです。
というわけでこの話は以上です。日光の魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?
日光は高いレベルのものがなんでもかんでも詰まっているので、誰でも気にいるところがあるはずです。ぜひ一度訪れてみてください!
日光からの帰り道には、必ず宇都宮餃子・みんみんに寄ります。これが俺のルーティーン。頼むでおまいら。