殺生石

能『殺生石』を秋の学祭で舞う予定です。ご存知でしょうか、栃木那須には殺生石という硫黄臭を放つ岩があり、山肌に剥き出しの岩場は那須の有名な観光地になっています。 

殺生石の「九尾の狐」伝説

そんで、その石にはとある伝説があります。

九尾の狐

平安の昔、帝(みかど)の愛する妃に「玉藻の前」という美人がいたが、これは天竺(インド)、唐(中国)から飛来してきた九尾の狐の化身でした。帝は日に日に衰弱し床に伏せるようになり、やがて、陰陽師の阿倍泰成がこれを見破り、上総介広常と三浦介義純が狐を追いつめ退治したところ、狐は巨大な石に化身し毒気をふりまき、ここを通る人や家畜、鳥や獣に被害を及ぼしました。やがて、源翁和尚が一喝すると石は三つに割れて飛び散り、一つがここに残ったと言われています。その石が「殺生石」と伝えられています。

国指定名勝史跡「殺生石(せっしょうせき)」と那須伝説「九尾の狐」 - 那須町公式ホームページ

全国各地にいろんな伝説はありますが、殺生石のものは比較的な有名ではないでしょうか。能の殺生石もこの伝説を下にしたもので、最後の狐の語りと動きは荒々しくかつよく練られており、人気のある演目のひとつです。

 

 Fate/Extraのキャスターの話

なんでいきなりfateやねんって感じしますかね。 

 真名:玉藻の前

『EXTRA』における玉藻の前の正体は、アマテラスから分かれた御魂・神の表情の一つである。玉藻の前は伝承にある白面金毛九尾の狐ではなく、厳密には野干(やかん・ジャッカル)であり、本質は大きく異なる。ある時、人間に興味を持ってしまったアマテラスが、自らの一面を記憶を封印し人間に転生。それが後に玉藻の前と呼ばれることになる少女。少女は宮中に仕え、ただその身が「人間ではない」ことからそこを追われた。最期は破魔の矢を胸に受け、その命を終える。神でありながら人に憧れ、妖物として殺されたことになる。

キャスター (EXTRA・青) - TYPE-MOON Wiki

 掴めましたか?キャスターの真名が実は殺生石の狐なんですね。玉藻前は人に興味を持った神様が記憶を封印して狐として転生した姿で、それを暴かれた後訳も分からず那須まで逃げる、というストーリーになっており、信じていた人間に追われる悲劇のヒロインとして描かれています。ある意味、殺生石の話を狐の側から見たものになっています。

 

そんで

fateのキャスターの話がとても印象深い殺生石なので、個人的にはその話を採用しつつ、仕舞の殺生石を演じられたら良いなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うまるはクソだけど、えびなちゃんは神

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